氷菓中毒と蒸気と機巧

前書きとして、この記事を書くに至った経緯をお話します。7月某日(というか今日)、俺はスキマスイッチアイスクリームシンドロームを聞いていました。幻影の覇者ゾロアークのエンディング。夏の終わりを感じさせる切ない歌詞。当時は、夏が終わって秋が来たら第5世代って時期ですからね。新たな出会いへのワクワクと、今との別れが混在する時期。そこにこの曲はピッタリハマる。しかしそれももう10年前のこと。幻影の覇者の公開年を調べて唖然としました。時の流れに殺されるかと思った。ディアルガのバカヤロー!理不尽に時の神を罵ったところで収まらない、懐かし死しそうな心を抑えるために、ボルケニオンと機巧のマギアナのエンディング、YUKIさんの、ポストに声を投げ入れてを聞きました。まあ、逆効果だよね。愚かが過ぎる。馬鹿はディアルガじゃなくて俺じゃないか。そのことをツイートしたら、リア友から「ボルケニオン観てないんやけどそんなに面白かったんか」とリプライが。Twitter上で会話したの初めてじゃないかな?そんな訳で熱く語ってたら色々思い出してきたので、このブログを書くことにしました。

 

あ、さっきから散々幻影の覇者懐かし〜〜〜みたいなこと書いてるけど、俺のポケモンデビューは第5世代途中からなので、幻影の覇者リアタイしてません。ひとつの世代が終わって新たな世代が始まる、という感覚は神速のゲノセクトで味わいました。

 

 

さてさて本編。この映画を漢字3文字で表すとしたら、高密度です(映画を漢字3文字で表さなきゃいけない場面が人生でどれだけあるかは知らん)。箇条書きにしてみましょう。下二つは終盤のネタバレ含むので注意(他のも全部ネタバレと言えばそうだけど)。

 

・人嫌いだったボルケニオンとサトシ達との間に芽生える友情。

ボルケニオンマギアナの関係性(オタクは関係性が大好き)。

・第6世代最後で、6世代を象徴する要素であるメガシンカが軍団になって襲いかかってくる。普段はメガシンカは1回の戦闘で1匹だけなので、メガウェーブとかいう映画オリジナル要素によって1匹までの制約を破ってしかも洗脳されてるってのが上手すぎる。

・伝説とか幻とかじゃない、一般ポケであるゴクリンが大活躍する。前作のヒポポタスといい、こういうポケモン達にも良いところはあるんだよって感じがする。

・機巧都市かっこいい。スチームパンクっぼいのが、ボルケニオンの蒸気にとても合ってる。

・空中要塞かっこいい。 

・高原の澄んだ空気感が綺麗。

・キミアかっこかわいい。

・「マギアナは死にました」「マギアナの声が聞こえないのニャ」で泣かせに来る。

ボルケニオンの捨て身にも泣かされる。

 

 

以上。探せばもっとあるかもしれない。思い出すためにもっかい映画を観ようかな。うろ覚えって程では無いけど、こういう記事を書くにあたって再視聴とかしてないのおかしいでしょ。

そんな訳で、本作の魅力。こんだけいっぱいあるのに、一つ一つの質が悪いとかそんなことは一切無い。全ての要素が濃ゆい。密度が高すぎる。終始ワクワクが止まらない。特にお気に入りは、やっぱり総力戦のところかな。画面に派手だし、サトシ達のポケモン達が敵をバッタバッタと薙ぎ倒していくのが気持ちいい。観る前はどうして今までメガポケ大量出現をやらなかったんだろうと思っていたが、映画を観て気づいた。これは最後まで取っておくべきだったと。天才過ぎる。

全体を通してかなり良い映画だった。

そしてエンディング歌詞。なんかもう、良い。手紙というツールが余り使われないこの時代に、手紙で馳せる想いというのがこんなに心に響くのか。余り多く語ると面白みが失せるので、ご自分で聞いてください。

 

そして、なんとマギアナはサンムーンにも登場する。というか、図鑑的にはマギアナはアローラのポケモンなんだよね。イーブイフレンズのニンフィアみたいな先行登場枠。

サンムーンでのマギアナは、動かない状態でリーリエの家にあった。リーリエの父が、リーリエの為にと購入した古代の自律式機巧人形。修理して動くようにしたかったが、それが叶う前に行方不明に。動かないマギアナを見つけたリーリエと兄グラジオマギアナを直そうとする。そして、なんとここで、物語にゾロアークが絡んでくる。まじかよ。幻影の覇者の曲からマギアナについて思い出したのは運命だったのか。まあ、詳しくはアニメ観てくれ。

がっつりネタバレするけど、リーリエ達の手でマギアナは蘇ります。そこで流れるのが、ポストに声を投げ入れて(オルゴールアレンジ)!!オルゴールアレンジで合ってるのかな?兎に角、優しい音色なんですよこれが。オルゴールも機巧みたいなものだし、マギアナのイメージによく合う。怖いぐらいにベストマッチだな、スチームパンク×ボルケニオンといい。

 

そんな訳で、いつの間にかサンムーンの話に逸れちゃいましたが、以上で俺の懐古を終わります。こうして振り返ってみると、また見返してみようって気になるよね。ことの発端のリア友にも布教してきたんだし、俺自身も観なきゃね。平日の夜からかなり長い文章書いちゃった。そろそろおやすみしますね。

 

ありがとうございました。