書評

 こんにちは、シャベココです。挨拶安定しねえなこのブログ。
 さて、今回もやっていきますよ。書評記事。余談ですが、この記事とは別に学校で行われるビブリオバトルの原稿も用意しなきゃならんの、地獄か?そっちは以前ブログでも紹介した魔女の旅々にする予定なのですが、(https://sherbetcocoa.hatenablog.com/entry/2021/02/14/003604ラノベを一般向けに面白そうに魅せる術がわからん。っと、話を戻して。

余命一年と宣告された僕が、余命半年の君と出会った話 森田碧

 言ってしまえばタイトルの通りのお話です。残された僅かな命を目一杯使って、ただひたすらに純粋な恋をする高校生のお話。
 一年というリミットを提示されて絶望していた秋人が出逢った少女・春奈。自分より残された時間は少ないのに明るく振る舞う春奈は秋人の希望となり、外に出られない自分のもとに来てくれる唯一の友人である秋人は春奈の心の支えに。惹かれ合う2人と、その想いを邪魔する病魔。軽く中盤のネタバレになってしまいますが、自らの病を隠して春奈に接していた秋人は、突然再発した発作によって春奈との約束をひとつ破ってしまいます。
 両想いであることは明白だし恋のライバルがいるわけでもない。なのに結ばれないかもしれない。そんな危機感を持ちながら読み進めていくことになる。そうして結末にたどり着いた時、その恋が報われた時、きっと涙するでしょう。最善の結末とは断言できないかもしれない。実際登場人物の1人が後悔する描写があるし。それでも、素敵なトゥルーエンドになっていると思います。
 短いけど纏め。短い命をまるごと捧げた恋の物語です。ぜひ手に取ってみてください。