2週延期した感想文

読書感想文です。

ハルチカシリーズ 初野晴

 シリーズ通しての感想・紹介というのは初ですね。

 「退出ゲーム」「初恋ソムリエ」「空想オルガン」「千年ジュリエット」「惑星カロン」の本編5作と「ひとり吹奏楽部」の番外編からなる短編ミステリー小説です。1冊に4作の短編と、3巻となる「空想〜」以降はイントロダクションが収録されます。ミステリーとしてのレベルも高いのですが、今回はストーリーについて多く語ろうと思います。

 清水南高校吹奏楽部。穂村千夏は中学時代の苛烈なバレーボール部から心機一転、フルート片手に吹部の門を叩いた。しかしそこには僅かな部員が居るのみ。3年生がごっそり抜け、おまけに顧問も転任で、廃部の危機に立たされていたのだ。同じく吹部に来て唖然とするチカの幼馴染、上条春太とともに、部員集めに奔走する。ハルタはとんでもない秘密を抱えていた──。このシリーズは、主にハルタが探偵役となって学校で起こる事件を解決する学園モノのミステリーだ。故に人が死んだりして警察沙汰になるようなタイプの事件ではなく、日常の中で起こる緩い事件を扱うことが多い。そして、部員集めも謎解きだ。吹奏楽を辞めてしまった超上手い同級生を「弟が遺した謎を解く」「演劇部とのエチュード対決を制す」ことで立ち直らせて入部してもらい、それを足掛かりに入部者を募る。元々は部の存続の危機とも言われた部員数は、いつしか(ギリギリ)大編成の部門にもエントリー出来るまでになる。その立役者は勿論ハルタとチカ。そして、吹奏楽部の顧問を快く引き受けた草壁信二郎先生。彼は東京国際音楽コンクール指揮部門2位という輝かしい経歴を捨て数年失踪。そして何故か清水南高校の教職に就いた。彼の過去は、シリーズ全体を通しての謎となる。ハルタとチカの夢は、草壁先生に再び表舞台に立ってもらうこと。その為に、吹奏楽の甲子園こと普門館を目指す。ミステリーでありながら青春的な要素も織り込まれている。

 この作品を紹介するにあたって特筆したいのは3巻以降の話。ここから話の作り方が大きく変わる。

 1,2巻は学校内での話が殆どで、学校外の話でも人間関係も余り大きくは広がらない。精々が生徒の保護者レベル。そして話の重さも基本的に軽め。

 しかし3巻以降はかなり違う。まずは先述のイントロダクションの存在。これは、大人になったチカが自分の過去、高校時代を振り返る体で書かれている。そして、4つのエピソードの繋がりが強くなる。また、チカ以外の人物が語り部となるエピソードもある。基本的にチカと別の誰かの視点を行き来する感じだが、時にはチカ視点が一切無い物も。そして何より最も特徴的なのが、ここから世界が外に向けて広がること。学外で起こる事件(それもかなり重めなやつ)を解決したり、清水南の文化祭に外からのお客さんが来たり。中には、ハルタとチカに対して「これから話す真相は高校生には難しい話だから理解しなくていい」とまで言うキャラが出てくる程に難しい話題を取り扱ったり。

 転換の始まり、「空想〜」の場合、最後のエピソードでチカではない語り部が登場する。その正体がわかった時には言葉を失う筈。ただ、この段階ではまだ前2作に近い感じ。本番はこれから。

 全編通して文化祭という休息の時間を描いた「千年〜」では、最後のエピソード、表題作が上手すぎる。ここではチカが一切語り部にならず、終始とある1人の人物の視点で描かれるが、そのとある人物というのが「千年〜」収録の他のエピソードで軽く触れられる。本当に軽〜〜くなので読み返した時に初めて気付く感じ。思わず「上手え〜〜」って言っちゃうぐらい上手い。

 そして大本命の「〜カロン」。それまでと比べて遥かに繋がりが強い。ひとつのエピソードの伏線や真相が他のエピソードの伏線になる。チカがフルートの買い替えを悩む話、音楽暗号の話、シュールストレミングの話、そしてデジタルツインズ(電脳世界に自分の人格をコピーすること。作中ではデジタルツインという表記だった)の話。一見何の関係も無いようだが、実は滅茶苦茶密接に繋がっているのだ。例えばシュールストレミングの話では、携帯電話の予測変換機能が伏線になった(開幕でチカがヒントとして提示していたのでネタバレには当たらないと判断して明かします)。そしてデジタルツインズの話、表題作でも予測変換に関する謎が出てくる。

 作風の転換は同時にキャラクター達の転換を意味する。3巻からチカが過去を振り返る形になったこと、外の世界を意識するようになったことは、チカが大人になったことを意味する。もっと言えば、いつかは高校を卒業して外の世界に飛び出していくことを示唆している。「惑星カロン」では、清水南高校に入学して吹部に行く予定だという中学3年の女の子が登場する。彼女に相対したチカの心には、次世代への引き継ぎ、つまりもしチカ達の代で普門館が叶わなくても夢を引き継いでくれる後輩が居るということを意識させた。その前にも、3年生の部長が自分の代では普門館(正確にはその予選)に出れないと知った時の悔しさを目の当たりにしている。「千年〜」「〜カロン」では、それぞれ4作品に共通するテーマとして「継承」「終わりと始まり」を掲げている。過去を振り返ること、未来への繋がり、そして今を全力で突っ走る。それがハルチカシリーズだ。

 「初恋〜」収録の大矢博子さんの解説に次のような記述がある。「ハルタの知性。チカが持つ他者への想像力。これほど強さと優しさを備えたコンビは、ちょっといない。」この発想の元は、「男は強くなければ生きていけない。優しくなければ生きる資格がない」というコピーだ。今より遥かに性差や思想の押しつけに対して緩かった時代の言葉なのでキツイ言い方になっているが、俺流に意訳しつつマイルドに換言するとこうだ。曰く、「強さと優しさを兼ね備えているのが望ましい」「しかし相反する2つの特性を併せ持つことは難しい」「強い1人と優しい1人の2人組がベスト」である。態々「強く優しくあれ」というコピーが出来るぐらいだ。1人で両方を持つことは不可能に近いだろう。ならば半分こすればいい。それ故の2人組という考えだ。そして、強さとは。優しさとは何だ。それは知性と想像力だと大矢さんの解説にある。その考えに激しく同意する。そして、チカが優しさ、ハルタが強さを持つハルチカというペアが最高だということも。余談だが、思えば名作と呼ばれる作品には強いキャラと優しいキャラのペアが多いように思う。仮面ライダーWの翔太郎とフィリップとか、鋼の錬金術師エドとアルとか。

 番外編も忘れてはいけない。各キャラの背景がよく分かる。特に表題作がエモい。この作品も繋がり重視で、表題作のキーパーソンである望月さんの正体に察しがついた時には「うわあああ」ってなること請け合い。

 長くなりましたがこれにて感想文(というか最早布教文)を終わります。コミカライズと、それを元にしたアニメもあるのでそちらから入っても構いません。是非ともハルチカ沼へおいでませ。

 

【ネタバレゴリゴリ不破ゴリラ】仮面ライダー映画感想

こんにちは、シャベココです。仮面ライダー見てきたので感想纏めます。

 

セイバー

・開幕最終決戦で驚いた。セイバーが見たことない強化フォームになってたもん。

・タッセルの「大変!バハトが破滅の本を開いちゃった!」の大したこと無さそう感よ。絶対セイバーの黒幕此奴でしょ。

エスパーダ生きてるじゃん!時系列どんなもん?

・背中合わせの6人同時変身かっこよすぎか。

・事前に分かってはいたが、無属性の剣士の変身音を無音にしたの、上手すぎる。映画館だから家で見る時と違ってノイズとか一切入ってこない訳で、そこから突然の狂った笑い声が鳥肌モノ。

・雑魚戦、映画だけあって合成の演出が派手でかっこいい。

・劇場スピーカーの大音量大秦寺シャウトキタ━(゚∀゚)━( ゚∀)━(  ゚)━(  )━!!!!!

・直前に見たセーラームーンの予告のせいで必殺技エフェクトの天空のペガサスがセラムンっぽく見える。

・エモーショナルドラゴン、Eで始まってnalで終わるって点でエターナルフェニックスと対になってるのかな。にしてももっと出自詳しく!

・白と黒のドラゴン……ゼクロムとレシラムか!!!(ざわさんに毒されすぎてる)

・バハト、これ本編絡んでくるな……。

・日常パート、良いな。物騒な剣持った人が約3名居らっしゃるが。エクレアは食わせてやれ。

・最後にバハトが封印された施設、普段ソードオブロゴスの建物の外観写してないから南か北かわからん。南の方は賢人になんか接触してたし、南か北かでだいぶ違うぞ。

・バハトの顔に付いてるヤモリの卵みたいなやつ、結局何?

以上かな。短編で終わるには勿体ない感じがした。その気になれば2時間ぐらい作れるでしょ、この設定。本編とは絡みがないから今本編で何やってるかわからん状態の俺でも理解出来た。

 

ゼロワン

・てめえも開幕最終決戦かよ!!(後にこれは全然最終決戦じゃないと気付く)

・エデン、いくら再生するとはいえ腕吹っ飛ぶのかよ……。つーか再生する分余計エグイな?

・おま、変身してまず最初にやることが生身でもできるガス散布かよ!

・量産型と戦うのにライダーの力なんて必要ねぇ!って感じの不破さん好き。ゴリラ。

・滅の獄門(つい最近見たセフィロスの影響)!

A.I.M.Sのぴょんぴょん跳んで人を轢くことしか考えてなさそうなオフ車(バイクには明るくないのであれをオフ車というのかは知らん)かなり好き。

・迅「敵のシステム、侵入しちゃダメだったみたい」→自動操縦戦闘機の流れ好き。

・不破、パンチングコングで戦闘機にしがみつく→天井ぶち抜く→迅合流→「あ」→不破落下→迅「ゴリラ〜〜〜!!!」→「しょうがないか」の流れめがっさ好き。

・滅さん、鬼とか殺してそう。

・吹っ飛ばされた或斗の居る世界、何?(後にわかる)

・1000パーセントおじさんがいいことしてる!明日は雪が降るぞ!

・みんなバラバラだけど(1人電脳世界だし)1つの真実に収束してく感じね。良い。

雷電、そのサイズのバイク運ぶのにそのトラックはクソデカすぎん?羅生門かよ(これもう通じない?)。

・バイクでどうやってビル昇ったの社長。

・(見たことないけど)ファイズの映画にこんなシーンあったよね。

・先代イズと新生イズのおでこパシーだーー!!記憶が継承されていく……。

・最後の敵は人間でもヒューマギアでもないとは思ってたが、ナノマシンの集合体とは思わんかったな。にしてもナノマシン、もうちょっとキモさ和らげてくれないか?

・エデンの変身エフェクト美しい……。

エスナノマシンで構成された身体なら或斗の体内に侵入して内側から破壊するとかしようよ。

・なんで体内侵入はメタクラがやっちゃうんだよ!!!

エスの悪事の理由……。こういう闇落ちの経緯が同情の余地のある悪役、好き。しかも女絡みで、クライマックスでは病気治すためとかまで言われてるし。泣かす気か。

・瓦礫の感じとその中でもがく或斗、OPのやつかな。だとしたら本編のラスボスがエデンになる予定だったのかな。

・自分の身を投げ打って世界を救おうとする或斗を止めたのはゼロツー。中身は……イズ!!

エスの全てがわかった時、或斗達はエスの側に付いてエスの信者たちはエスを裏切り者呼ばわりする構図、良いね。

シェスタの腕十字固め、手袋とブーツの材質のせいで「そういうプレイ」にしか見えねえ。

・ボディチェックで脱がせるまでは分かるよ。折角のアキラ100%だ、脱がさなきゃ勿体ない。それでも吐かないから拷問するってのもまあ分かる。だがそこで何故ましろちゃんを選んだ!??前バリぐらいしたんだろうなアキラぁ!!!

・腹筋崩壊太郎、お前はいいよな。腹筋が無限に湧いてきて。こちとら貴様らの茶番で腹筋が幾つあっても足りねえよ。

・脳みそ入りのマギア……サイボーグ009かよ!

・滅さんや、生身の近接戦闘には是非その腰の日本刀を使ってくれ……。弓は近接武器とか、間違ったラーニングしてるぞ!

・我々は社長の夢と心中する覚悟って、いい話だけど重くない?その後のセリフはまあ「笑い」っていう或斗の根幹を踏まえてて上手かったが。

・イズと或斗の同時変身!熱い!良かったね鶴嶋ちゃん、セイバーとの対談で言ってた変身願望叶ったよ!

・名前知らんが、仮にスカル版エデンと呼んでおこうか(モンストのエデンって骸骨だったよな)、これもエフェクト良き。パンフ読後追記。ルシファーらしい。

・ゼロワン、お前リアライジングかよ!見た目で分かるようにしてくれ!

・雷と亡、結局変身しねえのかよ!してくれ!

・最後に不破、刃、滅と迅がそれぞれの道に行こうとするところ、足元にそれぞれの方向の矢印あるの良いな〜。

・「社長のギャグで笑う練習をしましょう」「「「ははははは(乾いた笑い)」」」やめたげてよぉ!

・不破さんの無職を弄ってあげるな!

・或斗じゃないと!で終わらないのが良かった。これから或斗とイズは長い時間を共にして、或斗はイズが「心」から笑えるギャグを編み出すんだろうなぁって感じ。

余談

ポケモン映画の予告で涙腺緩んだ。歳かな。

・入口のサーモグラフィー、33.6℃だった。俺死んでね?

・高校生の安いチケットとDVD付きの高いパンフ比べるのも何だけど、チケットの値段<<<パンフの値段なのおかしくない?

売店でめっちゃ雑に売られてた雷電プログライズキー笑っちゃった。

 

 

こんなもんかな。メモ取りながら観てた訳じゃないから時系列はバラバラだし(ゼロワンは複数箇所で同時に何かが起こってるのを切り替えながら映してたから、滅の獄門とぴょんぴょんバイクとか逆かもしれん)。見た傍から感想投げれる場所としてTwitterが恋しくなった。

総括として、ゼロワン本編でモヤッてたイズのことがなんかいい感じになってたのでそれだけでも見る価値有りと思います。イズのメモリーならゼロツーキーになるだろ!って思ってたらちゃんとイズがゼロツーキー拾った時におでこパしてたからね。エスについてもハッピーエンドって感じ。いいね。救いのある終わり方で良かった。様々な制約がある中で、いい映画に仕上がっていたのではないでしょうか。面白かったです。

 

葉月秋雨ちゃんについて

こんばんは、シャベココです。

ついに描き終わりました、初のオリキャラ!!!!

名前は葉月秋雨。秋がモチーフのキャラクターです。

カチューシャ、オーバーサイズ、指穴と、作者の性癖をふんだんに盛り込んでおります。

 

誕生日11月16日

身長167cm、体重49kg
B86W61H84

かなりのインドア派。

本好きかつ漫画好き。フィクションならば割と何でも読む。

ゲーム好き。アロキュウとゾロアーク軸でランクマ潜ってる。
少々天然。

好きな食べ物はお肉!だけど周りにはシナモンロールって言ってる。

結構よく食べる。その癖太りにくい体質。
カチューシャの下には……

 

事前に考えてた設定がこんな感じ。スリーサイズはかなり適当。B>Hが好きなのでこうなった。余りにも不自然とかなったら変えるかも。

1部の設定の元になったのは作者の幼馴染の1人。因みに無許可。連絡手段無いし仕方無いね。

1番下、はっきり言いきらない謎の項目がありますね。実はこの子、まだ秘密があるんです。それに関しては、四季モチーフで4人揃ったら発表します。全員に何かしらの秘密があるのです。他の設定がヒントになってるかも。まあここから答えを導き出すのは不可能だが。

というわけでプロフィールはこんな感じです。可愛がってやってください。

Re:Stageを布教したい!

まぞくコラボから入ったリメンバーズ、シャベココさんです。リステにドハマりしてるものの、周りにリメンバーズ居ないので布教(怪)文書書きます。


f:id:SherbetCocoa:20201206225837j:image

キャラ原案和泉つばす先生、シナリオteam yoree.、イラストMATSUDA98、音楽ポニーキャニオンのJCアイドルコンテンツ。天才が集まってる。この時点で神確定。

今回はドリームデイズ(アニメ)とプリズムステップ(ゲーム)について特に語ります。文章中、「リステップ」という言葉が出てきたらゲームのタイトルの略称です。

1.ストーリー

雑か。見出し雑か。でもこれ以上に言いようがないからなぁ。

 

 

稀星学園本校アイドル部。中学生アイドルの名門。新入生の式宮舞菜は、余りの能力の高さから、他の部員からの嫉妬を受けてしまう。アイドルの夢を諦め、逃げ出した先の稀星学園高尾分校で、謡舞踊部なる扉を開く。

 

月坂紗由は小学生の頃からアイドルをしていた。しかし、母親から中学生でアイドルを辞めるように言われてしまう。名門稀星本校に行きたいところを妥協して分校に入学し、そこでアイドルを続けようとするも、分校の生徒にとってアイドルなど高みの存在。結局仲間を得られないまま、謡舞踊部に入部する。

 

 

1度はアイドルの夢を諦めた2人が出会い、同じく夢を諦めた少女たちが集う。ここまでがKiRaRe結成の物語。メンバーは、引っ込み思案だけどアイドルとしての能力は高い式宮舞菜、努力家でポエマーの月坂紗由、無愛想なメカニック担当柊かえサバゲー部と兼部する王子様系ボクっ娘本城香澄、日本舞踊の家元出身の怪しさ満点腹黒部長市杵島瑞葉、メガネをかけるとクソ真面目生徒会長だがひとたびアイドルモードに入ると可愛い決めポーズと特徴的な語尾でファンの心を鷲掴みにする長谷川みぃ(本名長谷川実)の6人。

KiRaReとは、もう一度(Re)キラキラ(KiRa)輝くという意味。他のメンバーのものがたRe:は自分の目で見届けてね♪どうでもいいけど我ながらものがたRe:ってかなり気に入ってる表現。これから乱用していい?

 

紗由さんの紹介、だいぶネタバレじゃないか?(小声)

 

こうして結成されたKiRaReは、アイドル部の甲子園とも言われる大会、プリズムステージ優勝を目指す。立ちはだかるは、舞菜の姉・式宮碧音率いる稀星本校アイドル部の頂点にしてプリズムステージの絶対的王者ステラマリス伊津村紫伊津村陽花の仲良しコンビ(姉妹ではないし従姉妹でもない。かと言って赤の他人でもない)で、2人であることを最大限活かしたパフォーマンスが魅力のオルタンシア、(そしてユニット名だけ出て特に描かれることがなかったスイートアップル)その他多くのアイドルたち。数々の敵を蹴散らして、KiRaReは栄冠を手にすることが出来るのか……!とかまあそんな物騒な話ではないのですが、ニュアンス的にはそんな感じです。全ては誤差だよ。

どうでも良いけど栄冠を手にするってなんかやな感じしない?栄冠は頭で受けたくない?

話を戻して、KiRaRe、ステラマリス、オルタンシア(、スイートアップル)のプリズムステージ予選を描いたのが原作小説とそれ準拠のアニメ。最終話はハンカチ必須よ。脱水にも気を付けてな。OvertuRe:とかいう名曲。曲名からしてやばい(Re:の部分込で意訳すると「もう一度プロローグ」)。1度は諦めた夢をもう一度掴もうとする少女たち歌うこの曲。やばいよ。ライフが幾つあっても足りないよ。歌いながらのモノローグとか最高だよ。まあ曲については後で腐るほど語るとして。

ゲームのメインストーリーでは彼女たちのその後、プリズムステージ本戦に至るまでが描かれます。ゲームでは、アニメにはあまり出なかった2グループも活躍します。アニメも作品名に「Re:」を冠する以上KiRaRe中心だったけどね。Re:を経験してないステラとオルタはあまり深く描かれない。強いて言うなら碧音さんの「まーちゃんはいつ私のところに戻ってくるの?」のReturnのRe:だが、それに対し舞菜は戻らないと断言したので叶わぬ願いとなり、それをリステージのリとは見なせない。

1校1グループのルールによってプリズムステージには出られないものの、確かな実力を持つ稀星本校が誇る天使の歌声トロワアンジュと、そもそもKiRaReたち4グループの拠点が東京なのに対してこのグループは名古屋で活動していてアニメではあまり出番のなかったクールなガールズロックテトラルキア

皆さん期待しているであろうスイートアップルは出ません!大事なので2度言います、スイートアップルは出ません!!!いや、アニメ最終話の予選決勝(?)で、4グループ出したかったのは分かるよ、KiRaRe、ステラ、オルタで3つしか無いのも分かるよ。でも、その穴埋めにしちゃあモブ感が無かったというか、余りにもこれから歌います感満載だったのよ。そろそろ彼女たちのストーリーも見たいよ。恐らくは予選敗退に終わった彼女たちの青春を見せてよ。他の3グループが次に駒を進めた中ひとつだけここで夏を終えたこのグループにもっとフォーカスしてよ。この記事、どんだけスイートアップルに触れたんだ?KiRaReより多いんじゃないか?

また、キャラストやイベストも豊富です。イベストは特効キャラ無しでデイリーこなしてるだけで解放できちゃうぐらいハードル低いので見てみてね。キャラストはきついかな〜。星4追加ペースがえげつない上、イベントランキング報酬限定キャラはマジで無理。TLのリメンバーズは半分以上がランキング報酬貰ってるけど、どうなってるのあの人たち。

ストーリーの項だけで長ぇな〜。でもそれだけ語りたかったんだよ。いいお話なので。はい次。

 

 

 

言い忘れてた。原作はゲーム内で読めるからね。全話。

 

2.ミュージック

やはり音楽系コンテンツを語るにあたってこれは欠かせない。曲数は少なくは無いので推し曲のみ。

Startin' my Re:Stage(KiRaRe)

やはり外せない最初の曲。もう一度アイドルの夢を目指す、もう一度ステージに立つというこの作主軸をこれ以上無くストレートに歌い上げた原点。新しい君が始まるStartin' my Re:Stage!!というサビ終わりの歌詞が素敵。ステージ上の楽しさが伝わってくる素晴らしい歌詞。曲の方も良い。作詞の仰木日向大先生と作曲の伊藤翼大先生。特に伊藤先生はKiRaReのあらゆるエモい曲に絡んでくる。「エモ」って色んな言葉にできない感情が混ざりあったものだと思うんだけど、その全ての感情を操ってくる。エムリットかってぐらい人類の感情を支配してくる。

 

違う違う、ポケモンは関係無いんだった。次!

君に贈るAngel Yell(KiRaRe)

仰木・伊藤の黄金コンビの名曲。視線を送る回数で自分の気持ち これがまさか恋なのかな 五線紙に綴るラブレター 書いては消しては破り捨てた どうすればいいという天才的な歌詞(特に、気持ち これが の言葉の繋がりが好き)。さすひな(流石日向大先生)。そこから白馬の王子様は〜への繋がり方のメロディも天才。さすいと(流石伊藤大先生)。この曲はユーザー投票で、まなさゆが作ったさくらいろMYチャイム、みずみぃが作ったどりーみぃ☆スター、そしてかえかすの君に贈るAngel Yellの中から選ばれたもの。選ばれなかった2曲も素敵なので是非聴いてね。YouTubeにボイスドラマ形式で上がってるよ。緊張で歌い出しをミスる舞菜とか、みぃ先輩を永遠に振り回す部長とか、いちいち細かくて良いんだよなぁ〜。この頃からリステを知っていた人が羨ましい。

さくらいろMYチャイム:https://youtu.be/mZVbt5esi_Q

どりーみぃ☆スター:https://youtu.be/ZkIUFTRJdx0

君に贈るAngel Yell:https://youtu.be/0_Re2lmXCpw

キラメキFuture(KiRaRe)

アニメを語る上で欠かせない曲。例によって作曲伊藤先生なのだが、作詞は高瀬愛虹さん。普通に聞いてると良い歌なんだけど、作中では柊かえ作のAIにより、この歌で勝てる可能性はゼロと試算された。大会のルールでは、曲の変更は不可、但しアレンジは可。そして生まれたのが──

OvertuRe:(KiRaRe)

同じ曲でここまで変わるか!って感じ。作詞はSoflan Daichiさん、作曲は安定の伊藤先生。最後のタイトル回収が素敵。君と出会い動き出した私たちの Re:ステージ!天才か。Re:ステージという言葉の前にガノンの魔人拳ぐらい長いタメがあるのも良い。破壊力がえげつない。1番のサビのキミとOvertuRe:も凄い好き。最終話、これを披露するに至る経緯もいいのよ。ネタバレ防止で詳しくは語らないが、ステラの岬珊瑚ちゃんがかっこいい。

367Days(KiRaRe)

まず曲名からして天才じゃない?何?366プラス1日とか、エモいに決まってんじゃん!詞曲はオバチュアと同じ。間違い探しみたいに夢と現実(いま)比べて 書き足してたっけな 足りないもの探してとか良すぎ。強すぎ。KiRaReとしての1年を経て、「夢ならきっと逃げない!逃げるのはいつもキミの方さ!」今なら胸を張ってそう言えるってなるのいいよね。何がいいって、こいつらみんな1度は逃げてるんだよ。逃避行の経験者が語る「逃げるのはキミ」の説得力。良き。そして2番サビでの、367日目の記憶 夢に辿り着いた今日を忘れないはあ〜天才!言葉が足りない!語彙が足りない!この曲を語り尽くすには俺の脳みそが足りない!語れないから自分で聴いてくれ!

ミライKeyノート(ここぱんな)

香澄さんのものがたRe:に関わるボイスノイド(リステ作中世界観のボカロ的なもの)の楽曲。キラメキと同じ高瀬×伊藤コンビ。確かKiRaReカバーもライブかなんかでやってたかな。アニメ第1話では、初対面の舞菜と紗由が一緒に踊ってた。この時舞菜はこの曲踊るのが初めて、どころか聞くのも初めてだったのだが、横で踊る紗由をチラッと見るだけで完璧に踊れた。これにより、(舞菜の過去を知らない)紗由は舞菜を誘うことになる。

せーので跳べって言ってんの!(本城香澄)

キャラソン。こういう方法でキャラクターらしさを出すってのもアリなのかと思った。 サバゲーマーの歌に一言もBangとか銃っぽい言葉使わないの天才か?客を煽ってジャンプさせる曲。終始それしか歌ってない。フロアがぶち上がるし下手なハコだと床がぶち抜ける。跳ばせることしか頭に無い歌詞が最高に楽しい。歌聴いて全力でノって楽しいって感想出る場面って他におかあさんといっしょの歌のコーナーとかぐらいじゃないか?けど本当に楽しい。boys,girls,そうじゃない人 覚悟は出来たかい?とか、どうしてもな理由があれば心で跳べとか、意地でも全人類を跳ばせようとしてくる。楽しい。

Yes,We Are!!!(オルタンシア)

そろそろKiRaReから離れよう。語りすぎた。という訳でオルタンシアの名曲。コールアンドレスポンスが楽しい。YouTubeの生配信でこの曲が流れるとコメントが「どーしてー」「うぃーあー」「おーらーい」で溢れる(偶に「どうして🐱📞」が出てくる)。作詞作曲編曲は天下のヒゲドライバー氏。時にオルタンシアは時にヒゲタンシアと呼ばれる。この曲の何が上手いって、アニメから入ったリメンバーズに優しいのよLIVEの経験が無いリメンバーズに客の盛り上がりを体感してもらえる。客席を巻き込んだ演出が凄く楽しい。あれ?さっき「歌聞いて楽しいって感想出るのって〜」とか言ってたのは何処のどいつだ。ともあれ、オルタンシアは活動そのものが楽しそうなんだよね。公園でライブして子供たちとか寄ってくるの。風船とか配るの。そのキャラクター性にコールアンドレスポンス曲は凄く合う。天才。

君とインフィニティ(オルタンシア)

詞曲ゆよゆっぺさん。ゲームのとあるストーリーを経て成長した新生オルタンシアの最初の曲。ラップっぽいところがオシャレだし、歌える!!ここで歌える!!やっほー!って歌詞が2人の楽しさを全力で伝えてくる。

Re:Rays(オルタンシア)

12月16日発売のコンセプトミニアルバム「Chain of Dream」収録の新曲。ゲームで1番まで先行して聴ける。詞曲ヒゲドライバー氏。この曲の少し(?)前に伊津村紫役小澤亜李ちゃんがヒゲと入籍したため、合作呼ばわりされている。生配信にてこの曲のとんでもない制作秘話が明かされた。曰く、亜李ちゃんがプロデューサーより先にデモ音源聞いてヒゲにダメ出しして書き直させたらしい。本当に合作だったのだ。その甲斐あって(?)素晴らしい曲に仕上がっている。2人の繋がりや、過去と今と未来の繋がりアルバム名の通りのChainな曲(???)。このアルバムは各グループから1曲ずつ収録されているのだが、何れも名曲。KiRaReのものは既に先行配信されているので是非聴いてね。

InFiction(ステラマリス)

詞曲ヨシダタクミさん。歌詞が凄くかっこいい。偶像崇拝と書いてアクトレスと読ませるセンスがかっこいい。いちいち厨二くさい歌詞が俺の性癖に凄く刺さる。かぼちゃの馬車を待ちながらの歌い方が好き。神様なんて意味がないから 自らの手で掴み取れかっこよすぎか。

Brilliant Wings(ステラマリス)

会いたくて止めらんない衝動が激しくて胸を打つからというところ、合いの手(多分世界にはもっとかっこいい呼び方あるんだけど生憎俺の辞書には無い)の入り方がかっこいい。あと、どこにもないこの景色をいつまでも見させてこのままの珊瑚ちゃんの歌い方が上手い。好き。

STORIA(トロワアンジュ)

Soflan×伊藤コンビ。白か黒かじゃなくていいの キミの色で描けばいい好き。描くよSTORIA チグハグな日も シナリオには必要でしょう たまにはいいねとかも、なんか全てを受け入れてくれる感じ。マジ天使。召される。心に庭ができる。←公式の迷言。LINEスタンプにも採用されてる。

優しい風(白鳥天葉)

普段は美しく麗しいお嬢様が歌う可愛い系のラヴソング。天葉様がお歌いになられるあなたが隣にいるそれだけでキュンってするお可愛いかよ。この気持ちは恋かな?て!恋かな?て!もう!好き!!!2番ではわたしほんとにあなたに恋してるって気付くんだけどマジで天才。あなたの想いを知りたい 同じだったらいいなとか、天才。これは天葉様にしか歌えんわ。穢れきった現代人にはこの可愛いラヴソング歌えんわ。最初普段の印象とのギャップみたいなこと言ったけど、可愛くても天葉様らしさは失われてないのも高評価。因みに詞曲はNoda Akikoさん。

Fearless Girl(テトラルキア)

The王道ガールズロックって感じ。サビ前に“ 一つだけ叶うなら…”そんな願いじゃ足りないって来てサビで“ 全部!!”とか欲張りかな?になるの、吹っ切った感があって好き。物語は続いてゆく ゆっくりなんて出来ない 逃げる時しか走らないなんて…No!!

って、かっこよすぎる。サビの駆け出したって歌詞にも合う。ちょいちょい思い出っぽい歌詞が出てくるけど、これが後の曲に響いてくる。詞曲石川慧さん。テトラのかっこいい曲はだいたいこの人。

境界線(テトラルキア)

これも石川慧さん。お願い神様一度でいいからどうか時間を戻して 失くした笑顔にまた会いたいよというサビが凄い好き。さっきのFearless Girlには、失くしたものは失くしたままでそれでいいさと想える日までという歌詞があるが、それともリンクしてる。思い出に浸れば楽だけどなんかカッコ悪いねというカッコよすぎる歌詞よ。そこからのあんなに楽しかった思い出がこんなに胸を締め付けるなんてよ。文字通り、この曲を境に失くしたものは失くしたままでいいさと思えるようになるんだろうなぁ……。

Seventeen Feels(テトラルキア)

これも石川慧さん。アコースティックギターの入り方が良すぎる。一通りアコギ伴奏で思春期の葛藤的な事歌ってからサビでぶち上げる感じが堪らない。拙い言葉を集めて歩いた もう泣かないよが良い。2番からはサビの勢いを引き継いでドラムとか入る。大切な物から順番に失くしてしまうのて。「喪失」が出てくる。この一貫したテーマが良いよね。

 

 

はー、一通り語り尽くしたかな。まだ言いたいことはあるけどね。長くなりすぎるのもなんだし終わろう(その気遣い、既に無意味では?)

 

3.公式の面白さ

リステの運営はパワーワード製造機です。あとなんか、ふわっとしてんだよね。アプデ情報では、何かしらをなんかいい感じにと、もはや何をアプデしたのかわからんような説明しやがったり、公式放送で、音ゲーコンテンツにありがちな「キャストがゲームしてフルコンしたら全ユーザーにゲーム内プレゼント」のコーナーがあるんだけど、だいたい心のフルコンボという迷言によってフルコンしたことになる。確かキャストの発言が元だったかな。その制度が永遠に続いてる。心のフルコンボ然り、運営に毒されたキャストも中々ぶっ飛んだことを抜かすことが多々あり、ステラやテトラのキャストの放送では、喋ってる人と歌ってる人別人説が囁かれる始末。碧音さんが高橋未奈美なの、だいぶバグってると思う。その他、ソシャゲ運営としてどうなん?と思う暴挙(絶対ログインしてはいけないリステップなど)とか、版権問題大丈夫?と思う暴挙(以前Twitterで流行ってたある漫画のパロなど)とか、とにかく楽しい運営です。何度か言及したけど、公式生放送とかもマジで面白い。腹筋が幾つあっても足りない。

4.思考型リズムアクション

これも大事だよね。知ってる人も多いと思うが、リステップのゲームシステムは音ゲーとパズルゲーをガッチャンコした感じ。ノーツとレーンにそれぞれ色があり、その色を揃える必要がある。中々面白いと思う。但し馬鹿ムズい。TLのリメンバーズ(特に二次創作勢)はみんなエキスパートとかフルコンしてるけど、俺には出来ん。どうなってんだ。シャベココはそこまで音ゲーが下手な訳では無いので、別ゲーではエキスパートもある程度はフルコン出来てたんだけどな。

で、各レーンに1キャラ割り振られているのだが、この色に合わせてレーン(キャラ)を入れ替えることにより、ダンスのフォーメーションみたいなことが出来るのだ。これが本当に天才。

また、このゲームにはプレイヤーがオリジナル譜面を作ることが出来る譜面メーカーなる機能がある。公式の譜面が難しすぎるor簡単すぎる、公式センス無いなあ〜と思うなどしたら是非遊ぼう。作るのは馬鹿みたいに時間かかるしアップロードにも素材必要だけど、他人の譜面遊ぶだけならタダなので。

 

5.総括

リステ履修して。Re:修して。

これにて4時間かかった記事の執筆を終わります。すげえ疲れた。これがある分今日の読書ブログは来週に延期しますね。

 

いつもの

はい。どクソ感想文のお時間ですよ。今回は珍しくネタバレ成分少なめ。

わが家は幽世の貸本屋さん あやかしの娘と祓い屋の少年  忍丸

主人公夏織は幼少期、妖の世界、幽世(かくりよ)に迷い込んでしまいます。妖達は人間が(食べ物的な意味で)大好き。普通ならここでとって食われるところですが、運良く人間を捕食しない変わり者の妖、東雲に拾われ、彼の元で育てられることになります。というのが物語開始以前に起こったこと。

物語は、幽世にもう1人人間がやってきたところから始まります。夏織同様、運良く食われずに済んだ彼の名は水明。訳ありで幽世で捜し物をしており、幽世での拠点として夏織の家に居候します。水明の秘密と、彼の捜し物が第1巻の主軸になります。

人間と妖の価値観というのは大きな違いがあるものです。妖には人間よりも遥かに永い命がある。それ故に生死について特に考え方が違います。夏織も水明も妖たちの価値観に振り回されます。例えば、夏織が仲の良い妖の死に直面した時。その場に人間が夏織1人だったら哀しみを乗り越えることはできなかったでしょう。でも、そこには水明が居た。同じ人間である水明の言葉は、妖の親友の言葉よりも深く刺さりました。夏織が、自分は妖に育てられたとはいえ人間である、と、アイデンティティが揺らいだ時も、水明の言葉がありました。逆に水明の方も、夏織に助けられています。人間と妖、両方の考え方を知る夏織から、人間である水明と妖とのすれ違いを解消してもらいました。

サブタイトルにあるように、水明の正体は祓い屋、つまりは妖の敵です。しかし、彼の周りの妖は彼を受け入れます。烏の怪異、金目と銀目の兄弟は、祓われる方にも祓われる理由があったのだろうと、水明の方から敵対してこない限りは自分たちも敵対しない意志を見せます。それを受け、妖はみんな敵だと考えていた水明の心にも変化が訪れます。

そもそも幽世の住人というのが親切な人ばかりで、幽世に迷い込んだ人間に対しても、結構な期間食われずに生き延びた者は稀人(まれびと)として歓迎します。

そんなわけで、妖の暖かさを感じられる作品になっています。妖とか怪異とか、幻想的な世界観が好きな人、優しい物語を欲してる人に刺さると思います。コミカライズもされているので、この記事を読んで興味は持ったけど小節読むモチベねえ〜って人はそちらをどうぞ。

 

 

10月のどクソ感想文

毎月最初の週末に書くことにしてたこのブログですが、普通に忘れちゃいましたね。てへぺろ。まあシャベココさん、今日は学校休みだったんで良しとしましょう。今回もネタバレマシマシなのでお気を付けて。毎度のことだけど、紹介する本未読の人はブログ読まない方がいいよ。今月の本はこれです。先月の読書量頭おかしいので滅茶苦茶迷いました。

僕が恋した図書館の幽霊 聖いつき

俺好みの、主人公が不幸にならないタイプのラブストーリーです。幽霊とありますが、死を扱って美談に仕立てあげたものではありません。その点もポイント高い。登場人物の中には不幸になる人も居るけど、そいつはまあ、なるべくしてなったというか、気にしなくていいです。

舞台となる大学には、『図書館に優しい幽霊が居る』という噂があります。図書館にある大きな鏡の中の幽霊。普段は図書館に縁のない主人公の創がある日何の気なしに行ってみると、そこには噂通りの少女が居ました。後に彼女、美琴は幽霊ではないとわかるのですが、創と美琴の図書館での『文通』は暫く続きます。そんなある日、先述の不幸になるべくしてなった人の茶々が入ります。というのが大筋。茶々の件はだいぶ読み進めてからだけどね。

創が所属する放送研究部では、元号の変わり目に合わせて、平成初期の手法でボイスドラマを作ろうということになります。30年前に作られたボイスドラマのテーマも、図書館の幽霊の話。但しこれは悲恋の物語。モデルになったのは、当時の放送研部員たちの三角関係。主人公はこれをハッピーエンドにリメイクしようとします。モデルは自分と幽霊の恋。

美琴にはある秘密があります。『文通』で察した方も居るかもしれませんが(そもそもこのブログ読者居ないのに気づいた人なんて居ないだろ)、聴覚障害です。それに漬け込んで、創に思いを寄せる優花(不幸になるべくしてなった人)は、創と美琴の恋路を邪魔します。優花は結構でっかいビルのオーナーの娘なのですが、そのビルには創の父(弁護士)の事務所があったり、美琴の家がやってるビルメンテナンス会社が契約してたりします。それらをフル活用して巧に邪魔をしてきます。最終的には、父の会社の福祉支援事業と称して、美琴を遠く離れた地に行かせます。創に対しては、美琴の将来を守りたければ大学を出たら父の会社に入れと。優花の中には、『聴覚障害=不幸→創が美琴と一緒にいる=不幸』という考えがありました。当然創がそんなこと思ってるはずもなく、普通に玉砕します。創は美琴を追いかけます。

駅のホーム、線路を挟んだ隣のホームに美琴を見つけます。そこに居て、と手話で想いを伝えますが、いい(悪い)タイミングで電車が。慌てて隣のホームへ行こうとしますが、連絡通路の上から見たホームにはもう美琴の姿は無い。落胆して帰ろうと振り返り……。ここがこの小説の上手いところ。振り返った創の目には、鏡に映る美琴の姿が……!ここで鏡の幽霊設定拾ってくるか!うああああああ!学校で読んでてにやけちゃったよ。マスクしててよかった。

エモいとか尊いとかそんな言葉でしか語れないレベルの破壊力を以て心の臓にダイレクトアタックしてくる強さがこの小説にはあります。実際、動悸早くなりました。いい本でした。

 

1日1模写始めて1年経った話

本日2度目のブログ更新です。

9月26日は、私シャベココが画力向上の為として日課『1日1模写』を始めた日です。W風に言うならビギンズナイト、オーズ風に言うならバースデーですかね。W好きなのでこれからはこの日をビギンズナイトで通そうと思います。

世の中には、記念日だからといって特別なことはせずにいつも通りでいるのがかっこいいみたいな風潮があるような気がしますが、俺はそうは思いません。寧ろ、初心を大事にする為には節目を大事にする必要があると思います。記念日とか気にしね〜って人は二度と誕プレ貰わないでください。

話が脱線通り越して遭難しましたが、先程本日分の模写が終わりました。1周年のこの日に描いたのは、初日に描いた滝本ひふみさんです。画像が発掘できんので特にここには挙げませんが。自分で言うのもなんですが、滅茶苦茶成長してるとは思います。1日たった1枚でも随分と変わるものですね。そう思う一方で、やっぱり神絵師と呼ばれる人達の練習量は凄いなって。紙束の厚さがえげつない。今の俺の練習量(クロッキー帳4冊弱)と比べ物にならない。紙1枚にイラスト1作ペースでも毎日10作品ぐらいは描いてるだろうし、実際はもっとなんだろうなって。

……いかん、卑屈になってきてる。折角のめでたい日なので今日のところは1年間頑張った(?)なあというのに浸らせてください。