今月の1冊的な

お久しぶりですシャベココです。

前書き、クソ長いから飛ばしていいよ。

先々月の話になりますが、はてなブログ運営から、そろそろ次の記事書かんのかと催促メールが来ました。元々、なにかネタがあったら書こうという程度で始めたので、ネタが無ければそれまでだと思ってたのですが、流石に何ヶ月も失踪するのはアレなので、毎月1回は投稿しようと思いました。また、最近小説読む機会減ったので、ついでにそれも解決しようということでこういう企画を始めます。毎月最初の週末に書く予定。記念すべき1回目、テーマはこれ。

 

キケン 有川浩 

機械制御研究部の男子大学生のハチャメチャな日常を、アラサーOBが当時を振り返る体で描いた作品です。犯罪スレスレのことやったり、犯罪スレスレのことやったり、犯罪スレスレのことやったりします。犯罪しかしてないですね。

まあ、粗筋なんてどうでもいいんですよ。粗筋多いと読む気なくすしね。この記事じゃなくて本を。粗筋読んで満足されたら俺も作者も出版社も困る。

大事なのは、このお話から得られる感情。感動ではなく感情ね。

作者も、文庫版の解説の人も、恐らくは俺以外の多くのこの作品の読者も、この作品に触れる人の多くは、大学時代の青春をとっくに終えた大人です。彼らは、自分の大学時代を振り返ったり、作中のキャラに自分を重ね合わせたり、作中の犯罪スレスレの日常を自分も送りたかったと思ったりしながらこの作品を読みます。

そんな中、俺は運良く大学に入る前にこの作品を読むことが出来ました。この作品に触れる大人にとって、作中のキャラクターたちの青春は羨望に満ちています。後悔と換言することもできるかもしれません。作者や読者が思う『こんな青春送りたかった!』を、俺はこれから送ることが出来ます。

まあ、こんな目線で語れるのも全て後書きと解説読んだからなんですけどね。高校生が1人で大人目線についての考察に行き着くわけがないだろ。受け売りじゃなくて独自解釈もあるから許して。文庫版買う前に図書館で読んだハードカバーのやつには解説が無くて、ついでに俺の精神年齢的な理由で全てを理解することが出来なかったんですけど、最近になって解説読んで、やっとわかった。

また、作品としての凄さの話になりますが、部活ものの作品としてはド定番の、大会の描写が殆ど無いんですよ、この作品には。いや、殆どは言い過ぎか。物凄〜く小規模な大会に強制参加させられる話はありますが、でかい大会は出てこない。その癖、割といい成績を収めていると示唆されている。大会、言い換えれば競走、ですかね。そういったストーリーに緩急つける上で便利な要素を取り払っているんです。なのに、面白い。緩急なんて無くていいんだ、こいつらはいつだって全力で急なんだと感じる作風です。

まとめに入ります。これは、高校生の内に読むべき作品です。中学生以下でもいいけど、それだとこの作品の全てを読み取ることは難しいかもしれない。当時の俺はそうだった。また、大学生になってから読むのも違うと思います。作中のキャラと同世代の人が読むより、彼らより若い人が読む方が得られるものが多い。既に大学生になっちゃったという場合は、30過ぎてから、自分の青春を振り返りながら読んだ方がいいかも知れない。それもまた楽しい読書になると思います。兎に角、現在進行形で大学生活送ってる人ではなく、未来又は過去の大学生が読んだ方がいいです。俺のフォロワーに高校生は一定数居ると思うので、是非読め。

ここまでこの記事読んだ人が幾ら居るか知りませんが、読んでくれてありがとうございました。

 

(前回言ってた装飾、全然使ってないな……)